糖尿病が歴史を変える?くらしとバイオカフェ21 of 東京国際科学フェス黒ラブ教授レポート

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2014.12. Friday New_Icon_rd_02.png



くらしとバイオプラザ21主催の
サイエンスカフェに行ってきました。ヽ(´ー`)ノヨ


糖尿病 NPO法人
くらしとバイオプラザ21さん主催のバイオカフェ
「歴史から見た糖尿病とくすり」です!

ゲストは 百瀬 祐さん
(医薬研究本部本部長室プロジェクトマネジメントグループ主席部員)
会場は茅場町のサン茶房です。


このサン茶房は
レトロなお店で雰囲気あるのです!!
昭和初期から変わってないのかなお店?

お客様の年齢層は
今回高めな感じでした。


音楽演奏で
しかもオイラの知っている曲でしたぁ!!
会場は、和やかな雰囲気に゜+。(*′∇`)。+゜
(くらしとバイオカフェ21さんの主催する
サイエンスカフェでサン茶房でやる場合は、
最初に演奏と、おいしいお菓子をいただける場合が多いのですぅ~)


さて百瀬 祐さんによる本編スタートです。
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百瀬 祐さんは糖尿病の薬の開発に合成研究という形で
従事していた方です。

糖尿病とは、そもそも何なのか?というお話から。

糖尿病とはDiabetes Mellitus
読み方は、えーと・・
ダイアビティーズ メリタス

Diabetes ギリシャ語で絶え間なく水が流れるという意味
Mellitus ラテン語で蜂蜜のように甘い(患者の尿が甘かったことから)

つまり多尿になって水分出て、やせ細って死ぬ事から
工エエェェ(´д`)ェェエエ工


なんて怖い病気なんだぁ!!!!

もっと詳しい解説がその後に!

インスリンというホルモンの機能不足になって、
慢性高血糖、食後過血糖という糖代謝異常、
脂肪やたんぱく質代謝にも異常を示す症候群の事だそう

神経障害や網膜症、腎症など糖尿病性合併症を引き起こす疾患らしい


難しい・・・・

つまり血糖値が高い状態が続き、
全身の様々な臓器がやられて機能低下する病気だそう

会場は深刻な空気に・・・(;´Д⊂)



危険なのが合併症。
高血糖だけではさほど怖くないらしい。
具体的にお話を展開

合併症の中で、
細小血管障害と大血管障害が怖いとの事。

細小血管障害には
網膜症 年に3000人失明
腎症 年間13000人が人工透析導入
神経障害 血のめぐり悪くなり膿む 年に3500人が下肢切断


おおおおおおお・・・ ((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル

大血管障害には
動脈硬化症があって
心筋梗塞 
脳梗塞   年間14000人死亡


こわすぎです・・・(;´Д⊂)




だからこそ
血糖をコントロールすることは
合併症の発症や予防、進展の抑制をすることが大事なんですと力説していました。


なるほど∩(〃・ω・〃)∩゙




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日本でも世界でも糖尿病は増えているそうです。
日本ではH24年度で、患者 960万人 予備軍1100万人
ということで6人に1人がかかるとの事。
世界では3億8000万人 アジアで特に増えているようです。


かなり怖いですね・・・・
皆さんも完全にビビリです。
そりゃーそうですよね

でもゲストがやわらかくお話し下さるので、空気は深刻ですけど、重くはない感じです。(●´エ`●)



ここでそもそもインスリンとは?の話になり・・

インスリンとは血糖を下げるホルモン
膵臓(すいぞう)からインスリンは
標的細胞、腎臓、筋肉、脂肪組織の表面の受容体に結合、
エネルギー源のブドウ糖を細胞が利用、貯蔵する際に
重要な役割(糖代謝作用)をする。


血糖を、下げるのはインスリンしかなく、
血糖上げるホルモンは複数ある。
グルカゴン コルチゾール エピネフリン

さてなんででしょう?

うーん???なんでだろ?
みんなで考えて・・・

昔は現在のように食事が満足にできなかったのが普通で、 血糖を下げる必要なかった
食べた時に下げればよかった。(下がりすぎると死ぬ)

なので、インスリンという血糖を下げる
ホルモンが一つしかなかったと考えています
今の、飽食の時代になって・・・良くない事になったんじゃないか

とお話がありました。

なるほどね・・・
たしかにそうなのかもって思いました。(〃 ̄ω ̄〃ゞ


そもそも糖尿病には1型、2型があるのお話に。

1型糖尿病(インスリン依存型)は、

20歳以下からなる         
ウイルス感染が原因          
ベーター細胞の破壊してなる       
インスリン投与で治療         


2型糖尿病(インスリン非依存型)は
少しインスリン出る人、出るけど働かない人など

9割がこちら
40才以上がなる
加齢、肥満、運動不足など原因
インスリン分泌不全
食事療法、運度療法 経口血糖低下薬 インスリン投与で治療 

なるほど。


十分、怖さがわかった所で、
いよいよ 本題の糖尿病が歴史を変えた?に入ります。
待ってました!


平等院 鳳凰堂 作った方誰だ?

会場
ざわざわざわ

ざわざわざわ(゚Д゚;)


正解は 藤原頼道(よりみち)です
じゃ・・頼道のお父さんは?


ざわざわざわ
ざわざわざわヽ(゚△゚lll)ノ



藤原道長です


会場は、理系側のカが集まっているのか?
歴史には少し弱いのかも・・・って思ったり・・



関白の道長が左大臣 源重信(しげのぶ)の婦人から譲り受け、
道長の子、頼道が1052年に仏寺に改めて平等院としたんだそうです。

へーーーー(●´エ`●)ナルホロ


で・・・
ここから昔の権力コースのお話に。
普通なら、長男へ後を引き継がせたいはずです。

道長は、長男じゃないのです。

(●´エ`●)なるほろ


長男は道隆です。

さてそんな
藤原道隆カルテ

口渇
多飲
多尿
激やせ
できもの


これは、当時の名では、飲水病 
現在名だと、糖尿病だそうです。
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摂政の要職についてた父、兼家から
道隆へ 要職は、引き継がれました。

その道隆は、
子供、伊周に引き継がせたかったらしいです。


ですが、
道隆は、糖尿病により43才で亡くなってしまいます。
この事により、子供に力を注ぎこめず、(権力的に)
優秀だった伊周は出世を十分できなかったそうです。
この系統は、力を弱めていきます。

会場の皆さん「ヽ(゚△゚lll)ノ あーーあーー」



続いて
兼家の子、道兼 が関白になりますが・・
別な病気でお亡くなりに・・
(995年ははしかの大流行でだいぶ犠牲になられたそうです)


そして末っ子だった道長が、
いよいよ摂政となり
子供、頼道へと、
この系統が力を持つという事


あと10年道隆が生きていたら・・・・
いろいろ歴史が変わっていたかも・・・・

という話でした。
(●´エ`●)なるほろ



ちなみに、
父、兼家も
道隆も 道隆の子、道頼も
道長自身も、糖尿病だったそうです。

糖尿病の家系なんですね


ほえーーーーー
なるほどぉ 題名の意味がわかりましたぁ!!!!



世界の歴史だと、
だいぶ古い時代から 
BC1500 エジプト、パピルスで、
糖尿病という名ではないけど、それらしき記録があるらしいです。


糖尿病がどうやって研究されてきたか?歴史に話が進みました。
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糖尿病の患者の尿を煮詰めると糖の結晶ができるとか

ランゲルハンス島の発見。
ランゲルハンスさんが40歳で亡くなる事から、、
本人自身、自分の名前が現代まで、残るとは夢にも思わないだろうとか


1921年インスリン発見!
豚からインスリンを作ってきたけど、人のインスリン合成へとか


半合成ヒトインスリンができてさえ、
人の患者1年分のインスリンを作るには豚70頭が必要だった
遺伝子組換えで酵母から出来るようにした 生産上げたとか



最近の糖尿病のお薬の話へ
SGLT2(Sodium-glucose co-transporter2)阻害剤
腎臓で効くもので、血液から糖を出す作用で、
普通は再吸収されてしまうんだけど、これを再吸収されなくするお薬。
逆転の発想の糖尿病の薬だそうです。


心に残ったのが

インスリンの本来の効き方は、すぐに出て、
すぐに効き、後は効果がなくなるようです。
(*‘ω‘ *) へーーーーー



今では様々な種類の薬が開発されて、
調整すれば、正常な人のインスリンの出方のように
できるようになったそうです。

ただし人によって薬の効き方は本当に様々なので、
色々な種類があると言う事で


(*‘ω‘ *) へ~ 想像以上に、
個体差ってでっかいんだな~と感じました。



また糖尿病の最新の薬のリリースを見て
この分野の、日本の会社は、
かなり優秀でがんばっているんだな~と感じましたヽ(*´∀`)/





「文責:黒ラブ教授」

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